杉内KO弾

悲鳴の後に大歓声が響き渡った。2点リードの6回1死二塁。松中のファウルフライを二岡が猛然と追いかけ、今季から設置されたフィールドシートのナイロン製のネットに頭から突っ込んだ。「網は見えなかったですね」。捕球できず、額は腫れたが、体を投げ出す気迫十分の姿に札幌Dは拍手に包まれた。
 このハッスルプレーがチームの、そして自身の士気を高めた。その裏、3点目を追加し、なおも2死一塁。二岡はそれまで2打席連続三振だった杉内のスライダーをとらえ、左中間席に3号2ランを運んだ。移籍後初の本拠地アーチ。「それは良かったと思います」。巨人時代の06年6月1日の日本ハム戦以来、通算3本目の札幌Dでのアーチが試合を決定づけた。
 危機を救った。この試合は高橋が疲労の蓄積による右ひざの痛みのため指名打者に回り、普段は三塁の小谷野が一塁へ。代わって二岡が今季初めて三塁で先発出場した。守備に就くのも3試合目だったが、「そんなに意識はなかったし、スムーズに入れた」という。来るべき出番に備え、黙々と守備練習を欠かさずにこなしてきたからだ。
指揮官も称賛 アクシデントがあっても、それをカバーできる選手がいる。選手層の厚さを証明しての首位攻防戦勝ち越し。梨田監督は「ファイトむき出しのプレーが勝利につながったね」と二岡を称賛した。貯金を再び20に乗せ、2位とは4ゲーム差。強くてしぶとい日本ハムが、ペナントの主導権を握り続ける。(報知)

テレビ見ていて一瞬血の気が引いたよ。やっぱ網あるの見えてなかったか…支柱のとこだったらと思うとゾッとするわ。開幕前に内野陣が危ないから網は撤去して欲しいと訴えてたけど、まさか最初に二岡が突っ込むとは思わなかったな。
基本あんなに無茶な追い方をする方ではないし、バッターが松中だったのと、守備につく数少ない機会に賭ける気持ちの方が先に立ったんだろうなぁ…。とりあえず無事で良かった。
そして直後に3号2ラン。杉内を引きずり降ろす大きな一発。
どうもこのところ右打ち徹底しようとしすぎじゃないかと感じていたから、見事に左中間へ放り込むところを見せてくれて嬉しかったー。