クラッチヒッター

この間の12日は甲子園でひとり観戦だったんだけど、試合中は隣の席の阪神ファンのおっちゃんと「葛城より藤川使って欲しいね」「あれが捕れんからスタメン定着せえへんねんよな桜井は」と普通に阪神について話しておりました。
で、途中で「まぁ実はこのヒトのファンなんですけどねw」と携帯ストラップを見せたら、「あれま、あの山本さんのw」とお決まりの返しw
「うははwそうなんですw ずっと前からなんで」と答えると、おっちゃんシミジミと

「二岡はええとこで絶対打ちよんねんなぁ。巨人時代ようやられたわ」って。

敵ファンにそう言われて何か凄く嬉しかった。

おっちゃんがイメージしたような二岡像が去年はファンの人にも伝わらなくて歯痒かった。今年はきっと伝わってるよね。それが何より。古巣がどうとか本当にどうでもいいの。


日本ハム3−1巨人】最初で最後のチャンスと直感した。日本ハムが稲葉の左越え二塁打で同点に追いついた6回2死二塁。二岡はゴンザレスの大きく曲がる独特のスライダーをイメージした。「きょうは相手投手が良かったのでワンチャンス、ここしかない」。ベテランらしく狙い球を絞り込んだ。

 「外角いっぱいに入ってくるのは無理かなと思った。甘いのだけを狙った」。これが的中した。1ストライク1ボールからの3球目。真ん中の球に少し泳がされたが、打球は最後まで失速しなかった。左翼席に飛び込んだ決勝4号2ラン。08年までプレーした古巣・巨人から初めて見舞ったアーチだった。

 「どんな気持ちと言われても、なんと言ったら正解なのか分からない。マスコミの皆さんがあおるので(巨人を)意識してるように見えるかもしれないが、もう2年目ですからね」。選手会長まで務めた巨人への感傷は否定するが、昨年の交流戦でも巨人戦は6打数4安打、打率・667。前夜18日も3回に同点の右前適時打を放つなどキラーぶりを発揮している。

 今季7試合目となる4番に起用した梨田監督も目を細めた。「(6回に)坂本も目の前で先制弾を打っているし、二岡もいろんな思いがあるだろうからね」。不動の遊撃手として10年間プレーした巨人から日本ハムへ移籍した背景には坂本の成長もあった。坂本の前で放った一発に指揮官はベテランの意地を感じた。

 今季は開幕から好調を持続。両足に故障の不安を抱えているため、主に指名打者だが、昨季は周囲に「DHの過ごし方が分からない」とこぼしていた。しかし今では「(タイミングなどが)ちょっとおかしいと思ったらベンチ裏でティー打撃をすることもある」と移籍2年目の余裕を口にする。「開幕戦は2番だったし、どんな役割でもやりますよ」。万能な4番の活躍で、セの首位球団に連勝し交流戦は5勝1敗。楽天と並んで5位タイに浮上と昨季王者の強さが戻ってきた。


 ≪12球団制覇弾!≫二岡(日)が決勝の4号2ラン。巨人戦は通算13打数6安打(打率・462)と大当たりだが、本塁打はこの日が初めて。これで現12球団すべてから本塁打をマークしたことになる。全球団本塁打は昨年7月4日に石井(広)が達成して以来17人目(13球団本塁打5人を含む)。交流戦が始まるまで全球団本塁打はセ・パ2球団に在籍しなければ達成できず、江藤慎一富田勝加藤英司とわずか3人止まり。それが交流戦開始後は14人と格段に増えている。(20日付スポニチ)