二岡引退会見@DEナイト

録音したDEナイトの記者会見を書き起こしました。
文脈に関係ないえーとかまぁは省きましたが、それ以外は助詞の誤りや抜けも含めて一言一句二岡さんの言葉そのままです。
良ければお持ち帰り下さい。転載して貰っても構いません。





本日はお忙しい中お集まり頂きありがとうございました。
昨シーズンを持ちまして現役の方を引退させて頂きます。
ジャイアンツで10年、ファイターズで5年間、沢山の人に支えられて15年間の野球生活を全うできたと思います。
ありがとうございました。


毎年いつも通りならもう自主トレやってる頃なんですけど、それもやらなくていいと言うか、もうやらないんだなという感情で、もう少し自分の中で野球やりたくなるかなと思ったんですけど、そういう感情もあまり浮かばず、朝起きた時に体の心配もしなくていい、有意義、じゃないですけど、まぁリラックスした生活を過ごしてます。

まぁ昨シーズンの結果も踏まえてですけど、ここ数年は打つだけと言うか、守備につけない、打てば代走を出して貰うというそういう状況だったんで、僕の中でもこの感じでいいんだろうかというのはここ数年は凄くずっと思ってたんで、まぁそれが一番の決め手でもありますし、その中でも必要として貰ってファイターズで打つだけでもいいという感じでやってきたんですけど、なかなか去年結果出なかったんで、それで決めましたね。


——やはりご自身の中では走攻守3つ揃ってこそという思いが非常に強くあったんでしょうか

そうですね、はい。脚の怪我もやっぱり多かったですけども、その中でもやっぱり走攻守全部できないと意味がない、まぁプロ野球選手である以上、グランドで立つんであればやっぱりそこはちゃんとやりたいなと思ってました。


——ご家族、周りの方の反応というのはいかがだったでしょうか

戦力外を受けてから実家の方に帰って母親にも報告しまして、まぁ「自分が決めた事であればこの先どうなろうともう任せる」という感じで言われましたし、その後父のお墓に行って、まぁ僕が高校2年生の時に交通事故で亡くしまして、僕の試合を見に来る途中だったんですけど、その事がやっぱりずっと僕の中でも引っ掛かってましたし、自分のせいでっていうのも多少ありましたんで、お墓の前で、現役を終えるという事で多少、まぁ少しですが償えたかなという風には思いました。
その後には北海道帰って、長男にはもう帰った時点で「パパ野球やめるんでしょ」っていう感じで言われましたし、嫁には「声が掛かるまでちょっともう少し待ってみてもいいんじゃない」という感じで言われましたが、さすがにあの12月の半ばぐらいにちょっと一部報道で(笑)もう引退するという感じで出て、まぁその時は「新聞記者の人も辞めさせたいんじゃない」という感じで笑いながら言ってましたけど(笑)


——息子さんに「パパ野球やめるんでしょ」と言われた時に父としてはどんな心境でしたか

うーん、なんて言うんですかね。その野球の事よりも、「コイツ大きくなったな」という感じの方が強かったです(笑)
まぁ自分の仕事になんか少しずつですが分かってきてんのかなっていうのはありましたね。


——お子さんにもっとこう自分のプレーを見せたいっていう気持ちはどこかにあったりしましたか

うーんそうですね。それは、ありました。あの勿論次男の方はもっと、今年で2才になるんですけど、まぁ全くもう覚えてないと思いますし、もう少しやっぱりそういうのは見せたかったなというのは凄く思います。


——思い出に残っているシーンはどんな事になりますか

プロに入っての初打席っていうのは凄く僕の中でも覚えてますし、ファイターズに移籍しての1年目の1打席目っていうのは凄く印象には残ってますね。
あとは…2000年のジャイアンツの優勝を決めた時もありますが、どちらかと言えば自分の目に残ってるというか皆さんと一緒で、たぶん映像を観た感じの方が強く残ってて、あの時はもう何が何だか分からずにという感じでしたね。


——日本ハムに移籍されての第1打席が印象に残っているというのはどんな思いからそれが

やっぱり新たなステージ、新たなスタートだったんで、その辺は凄く印象に残ってますね。


(記者質問略)
対決という部分では、小学校から一緒にいる阪神の福原と対戦する時はまぁやっぱり何か特別な感情じゃないですけど、やり辛い感情もありましたし、打ってやろうという感情もありましたし、その辺は凄くありましたね。
まぁだから余計彼にはこの先も長くやって貰いたいっていうのはあります。


——やはりその怪我という所の闘いというのがもう少しこうしていれば、という思いはありますか

うーんそうですね…。でもこればっかりは、怪我するしないに関してはやっぱりどうしてもプレーしてる中で歯止めが効かない部分があるんで、その事に関して言えば、怪我が多かった事に関してはそんなに悔いは無いです。


——ご自身の中でこの15年間、全うできたという思いがやはり強い

そうですね、はい。まぁ完全燃焼できたと思ってます。


——今後の目標だったり取り組みたい事があればお聞かせ下さい

まぁ本当に決めてから日にちもまだあんまり経ってないんで、何とも言えないんですけど、今後の事も、それこそまた新聞に出てたんですけど(笑) まぁそういう話は本当に今んところ何も貰ってない状態ですし、逆に僕の方からヤンキースの方とかに連絡してどうなってんですかって訊こうかなって思ってるぐらいで、まぁ今んところは本当に何も決まってません。

特にファイターズに来てから打つ事しかあんまり考えてなかったんで、凄くバッティングの事にはやっぱりまだまだ色んな事に興味があるんで、まぁその辺はやっぱり何か色んな勉強はしてみたいなと思います。


——ファイターズの同僚であったり、あるいは巨人時代の一緒にやられてた選手とかに相談ですとか報告のような事をされたりしたんでしょうか

もちろん自分から報告もしましたし、連絡いただいた先輩方もいましたし、やっぱりジャイアンツでやってきた時の先輩方は皆さん連絡してきてくれました。お疲れ様、と。はい。


——これまで二岡選手を応援してきたファンへのメッセージをお願いします

ここ数年ファンの皆さんが期待するような活躍出来なかったんですけど、いつも温かい声援を頂いて、本当に感謝してます。ありがとうございました。