CS第一戦・代打勝ち越しタイムリー

二岡、代打Ｖ打で逆転先勝！栗山監督「感動しました」…日本ハム

◆クライマックスシリーズ・パ・ファイナルステージ第１戦日本ハム３—２ソフトバンク（１７日・札幌ドーム）

日本ハムがレギュラーシーズン１位の強さを見せつけ、先勝した。２点を先行された直後の７回、糸井の同点２ランで追いつき、なおも２死一、三塁から代打・二岡が勝ち越しの右前適時打。先発・吉川は７回２失点でポストシーズン初勝利。１勝のアドバンテージを含め対戦成績を２勝とし、第２戦に勝てば日本シリーズ進出に王手をかける。

１球あれば、十分だった。シャープな振りから放たれた打球が右前に弾む。勝ち越し点を確認すると、二岡は一塁上で珍しく両手を叩き、喜びをあらわにした。「やっぱりうれしかったけど、初戦ですから。ロッカーに帰って、あんなに喜んじゃいけないと思った。反省しています」。職人らしく、お立ち台では照れ笑いを浮かべた。

２点を先行された直後の７回。糸井の２ランで同点とし、なお２死一、三塁、背番号２３が代打でコールされた。「糸井の本塁打で流れも球場の雰囲気も変わって、それに打たせてもらった。狙っていたというより、打てる球が来たら、打とうと思った」。森福の初球、外角シュートに反応。今季は主に代打で、規定打席未満ながら打率３割５分３厘。ベテランの勝負強さが大一番で輝いた。

１球にかける集中力は、すさまじい。最終Ｓ直前のフェニックス・リーグ。１２日の韓国・ハンファ戦（アイビー）で、代打でいきなり自軍の一塁ベンチにファウルを打ち込み、「誰にも当たらなかったね」といたずらっぽく笑った。前日（１１日）の中日戦（アイビー）で初球を凡退したため、「球が見たかった」と追い込まれるまでの球をわざと捨てていた。結果、フルカウントから「１球勝負」で四球。「あいつ、遊んどるで」と福良ヘッドコーチもうなった。

栗山監督は「感動しました。今日みたいな緊張で、初球を振ったよね。尊敬する。プロとしてすごい」と最敬礼。２点を追う７回無死一塁での杉谷の犠打に続き、代打・二岡のタクトも的中した。

アドバンテージを含めて２勝。３６歳のヒーローは「明日も力を合わせて頑張りたい」と３年ぶりの日本シリーズ進出へ、一気の王手を誓った。

なんだか昨日は打てると思った。あっさりそのとおりになったのに気づいたら泣いてた。嬉しい。その笑顔がなにより嬉しい。格好いいよー二岡さん。

ひとしきりニュースを堪能した後で夜中に上原のツイートを読んでほんわかしてしまった。やっぱ気にはなるんだな。３人揃ったとこ、いつかまた見たい。でもまだまだ先でいい。今はそれぞれの場所で。