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二岡、現役引退を表明「走攻守、全部できないと意味がない」

 巨人や日本ハムで活躍した二岡智宏内野手(37)が9日、千葉県鎌ケ谷市で記者会見し、現役引退を表明した。15年間のプロ生活を振り返り「たくさんの人に支えられて野球生活を全うできた」と穏やかな表情で語った。

 脚に不安を抱え、昨季は36試合の出場にとどまった。「ここ数年は打つだけだった。走攻守、全部できないと意味がない」と引退を決断した理由を説明。今後については未定とした上で「打撃に興味がある。いろんな勉強をしてみたい」と話した。

 広島・広陵高から近大を経て1999年にドラフト2位で巨人入り。2002年の日本シリーズでは最高殊勲選手に輝いた。09年に日本ハムへ移り、昨年10月に戦力外通告を受けていた。通算成績は1457試合で打率2割8分2厘、173本塁打、622打点。(共同)
http://www.sanspo.com/baseball/news/20140109/fig14010917000003-n1.html

【二岡トーク】朝起きた時に体の心配をしなくていい

引退を発表した日本ハム・二岡=千葉県鎌ヶ谷市(撮影・桐山弘太)【拡大】

 二岡は柔らかな笑みを浮かべて、現役生活を振り返った。

 ──今の心境は。

 「もう少し自分の中で野球をやりたくなるかなと思ったが、そういう感情もあまり浮かばなかった。朝起きた時に体の心配をしなくていい」

 ──引退決断の理由は。

 「昨季の結果もふまえてだが、ここ数年は打つだけで、守備に就けない、打てば代走を出してもらう状況だった。僕の中でもこういう感じでいいのか、ということをずっと思っていた」

 ──走攻守そろってこそとの思いは強かった。

 「脚のけがも多かったけど、走攻守、全部できないと意味がない。グラウンドに立つ以上はちゃんとやりたい」

 ──プロ生活で一番思い出に残っているのは。

 「プロに入ってからの初打席。移籍1年目の1打席目もすごく印象に残っている。小学校から一緒に(野球を)やっている阪神の福原との対戦はやりづらい感情や、打ってやろうという感情もあった」
http://www.sanspo.com/baseball/news/20140109/fig14010917480005-n1.html